当院では、矯正専門医が月に1回診療し、成人・小児いずれの矯正治療も行います。
歯並びを整え、正常な噛み合わせにします
矯正治療とは、悪い噛み合わせや歯並びを治す治療のことで、矯正装置を用いて、歯に一定の力を加えることにより、人工的に正しい位置まで動かし、上顎と下顎の歯並びを整え、正常な噛み合わせにします。
噛み合わせが悪いと、歯がよく磨けず、むし歯や歯周病になりやすかったり、よく噛めないため胃腸に負担がかかったりします。
歯並びを整えると、こうした問題が解決するとともに、見た目が美しくなる、正しい発音や呼吸ができるようになるなど、良い影響がもたらされます。
以下のような症状はありませんか?
- 下の前歯が、上の前歯よりも前に出ている(下顎前突)。
- 上の前歯が、前に突出している、または下顎が後退している(上顎前突、下顎後退)。
- 犬歯が飛び出し、歯列からずれている(八重歯)。
- 歯を咬み合わせた時に、前歯が咬み合わずに開いてしまう(開咬)。
――以上のような症状が当てはまる方は、お気軽にご相談ください。
子どもの矯正治療
小児の場合、歯並びが悪いと、むし歯や歯周病になりやすくなるのはもちろん、正しい顎の成長の妨げになったりもします。
大人と違って、成長過程にある子どもの矯正の場合は、始めるのに適した時期があります。子どもの歯や顎は柔軟性が高いため、歯列矯正の効果が大きく、歯も移動させやすいものです。乳歯から永久歯に生え変わる時期、つまり小学校に上がる頃に始めると、永久歯が生え揃っていないため、矯正に必要な歯のスペースを十分に確保することができますし、ある程度、顎の成長をコントロールしながら矯正を行うことが可能です。そのため、治療もスムーズに進みます。
小学校に入って、歯並びや顎の噛み合わせで異常がある場合は、早めに矯正を始められるよう、お勧めいたします。
お子様の歯並び矯正について、お口の状態、成長に合わせた治療法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
当院では以下のような矯正治療も行っております(矯正専門医による治療)
歯並びというのは、その全てが遺伝によって決まってしまうわけではありません。
特に「呼吸」の影響が大きく、その仕方が悪いと、唇やほお、舌といった口の周囲の筋肉の使い方のバランスが変化してきます。その結果、あごの成長が足りなくなって、歯並びが悪くなってしまう、ということもあります。さらに「呼吸」は、全身的な健康や、睡眠、性格、学習といったことにまで影響を及ぼす可能性があります。
呼吸を考えた歯並び治療では、悪い歯並び、あごの成長不良が起こってしまう原因や、悪い習慣を直すことを第一に考えます。
悪くなった歯並びだけを対象にするのではなく、歯並びが悪くなってしまう原因となる「呼吸」自体を直して、より自然に、より健康に成長しましょう、ということです。
矯正(歯並び)治療の流れ
- 1. 問診票の記入
- 患者様の歯並び治療のための情報をお伺いします。
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- 2. 資料を集める
- お口の中の写真、お顔の写真、あごの骨全体のレントゲン、あごの骨の成長具合がわかるレントゲンを撮影します。
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- 3. 診断の結果をお伝えする
- 集めた資料を分析し、診断、費用、期間についてお伝えします。どんなことでもご相談ください。
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- 4. 歯並びの治療を始める
- 現在の状態に合った装置を用いて治療を始めます。習慣を変えるためのトレーニングも、少しずつ進めていきます。1ヶ月に1度程度のご来院になります。
治療期間は1~2年くらいですが、延びるケースもあります。 - ▼
- 5. 歯並びの治療の終了
- 歯並びだけでなく、呼吸の習慣がしっかり変われば、治療は終了です。
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- 6. メンテナンス
- 治療後の歯並びをよりよく保ってくれるのは、あなたの「新しい習慣」です。
3~6ヶ月に1度くらいの間隔で、習慣が戻っていないかを観察していきます。
MRCトレーナー矯正
トレーナー装置という柔らかいシリコンでできたマウスピースを使用しながら、呼吸や口の周りの筋肉の習慣を直していく矯正方法です。
マウスピースは、お口の中の状況に合わせて、最適なものを選びます。取り外し式ですので、起きている時1時間以上と、寝ている時にはめて使います。使い続けることで、少しずつ呼吸や歯の周りの筋肉が変わってくることで、自然と歯並びも治ってきます。
今までの習慣をなるべく早く変えるためのトレーニングも一緒に行っていきます。
※固定式の装置とトレーナーを併用して治療していくケースもあります。
マウスピース型歯列矯正
ワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす新しい矯正方法です。目立たず、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。
当院では、マウスピース型矯正の中でも特に薄く目立ちにくいクリアコレクトを採用しています。
ワイヤー矯正
歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく、いちばん標準的な矯正法です。ブラケットにはあらかじめ角度が付けられているため、歯の適切な位置にブラケットを装着すれば、あとは自動的にワイヤーが歯を動かし、理想的な歯並びになっていきます。一般的に「矯正」と言う場合は、この方法を指します。
ワイヤー矯正は歯にブラケットを付けなければならないため、見た目が良くありませんが、ブラケットには金属以外にも、透明なプラスチックやセラミックでできたものもあります(クリアーブラケット、セラミックブラケット)。
部分矯正(MTM)
動かす歯を1本~数本に限定して矯正治療を行う方法です。
通常の矯正は多数の歯を動かすため、治療に2~3年の治療期間が必要になりますが、部分矯正では、動かす歯を1本~数本に限定して矯正を行うので、補綴処置を組み合わせれば、半年程度で症状を改善できます。
ただし、部分矯正はすべての症例に有効なわけではありません。しかし短期間で施術することができますし、補綴治療(銀歯やブリッジの治療など)やインプラント(人工歯根)治療を行う際に、歯の位置や傾斜などの歯並びの一部を事前に修正する場合や、隙間が開いている前歯を移動させる、傾いている歯をまっすぐにする、などの場合に有効な治療法です。